好きな人の笑顔は、不安の影を消す太陽だ。

笑顔はいいなぁ。
天気の良い日に干した布団に包まれてるみたいで。
特に好きな人が笑顔でいると、
僕の不安や緊張はどこかへ消えていく。

子供の頃は母親の笑顔が安定剤だった。
子供にとって母親の笑顔は太陽だと思う。
お母さんがニッコリしていると、
子供達はその下でのびのび遊んでいられる。

小学校5年の頃、僕は謎の発熱で夏休み中を
部屋の布団の中で過ごした。
身体が弱かったので単なる風邪だと思ったけど
なかなか熱が下がらない。

病院へ行くが、原因がわからず、
徐々に行く病院も大きくなって行った。
検査もどんどん精密になって行く。

僕は母親に甘えて「もう病院に行きたくないよ」と愚痴をこぼす。
母は、真顔で何も言わない。
僕はよく分からない理由をつけて行きたくないアピールをした。
ただ、母親の「大丈夫だよ、なんでもないよ」の
コトバと笑顔が欲しかった。

でも、母親も混乱していたのだろう。
自分のバカ息子のことが心配で笑うどころではなかった。

結局、謎の発熱は謎のまま処理された。
僕はモヤモヤしたまま家に帰ると、
母親が本当に嬉しそうに笑って出迎えてくれた。
医者のコトバより母親のこの笑顔が僕を安心させてくれた。

やはり笑顔は太陽だ。

でも世の中のお母さん。
だからと言って無理して笑顔でいる必要はないですよ。
子供達がなぜ太陽だと思うか?
それは雨の日も曇りの日もあるから。
つまり、そのままのあなた、そのままのお母さんが一番です。

笑顔の割合が少しでも多ければ、
雨や曇りの日なんか覚えてないから。