7月7日。願い事はなんだったっけ?

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今週のお題「星に願いを」

 

小学校6年生の僕は半分冗談、半分本気で

 

ウルトラマンになりたい」と短冊に書いた。

 

その短冊をクラスのみんなと競い合いながら笹の上の方に結んだ。

 

みんな高いところに結んだほうが願いが叶うと思っていたんだと思う。

 

一番上ではではなかったけれど、二番手ぐらいに飾れたことに満足して、

 

大きな笹を仰ぎ見ると、

 

僕の短冊の隣に、青地に黒いマジックで

 

「先公殴りてぇ」。

 

と書かれた短冊が垂れ下がっていた。

 

僕の白地にオレンジの蛍光ペンで書かれた

 

ウルトラマンになりたい」

 

がとても子供っぽく弱々しく見えて、

 

少し悲しくなったことをよく覚えている。

 

いま思い返しても、

 

その二つの願い事は、同学年とは思えない

 

シュールな空気をつくりだしていたのだと思う。

 

先生にしても、扱いやすい子供と、扱いにくい生徒だっただろう。

 

光と影。陰と陽。

 

しかし、そんなものは、太陽の位置次第で、簡単に入れ替わる。

 

あれから、30年ほど経過したいま「先公殴りてぇ」と書いた

 

彼の願いは、叶ったかどうかわからない。

 

わからないけど、彼は、いまはある省庁でエリートコースを

 

邁進している二児のやさしいパパである。

 

ウルトラマンになりたい」と書いた僕は、

 

陽の当たらない裏路地をチンタラと歩いていて

 

こんなブログを書いている。

 

もちろん、あの願い事は、いまはまだ叶えられていない。

 

 

 

あくまでもいまはまだなのである。

 

人生どうなるのかなんて、誰にもわからない。

 

太陽だって刻一刻と位置を変える。

 

でも、できれば、陰日向なく、みんなが

 

自分の思い通りの場所にいれたらいいのにと思う。

 

 

「すべての人に光が射しますように。」

 

と、ことしの願い事を短冊に書いてみた。